アイドルとウルトラクイズは「努力・体力・時の運」
アイドルとウルトラクイズは「努力・体力・時の運」
「アイドルはなぜ光り輝くのか」と問われれば、
自分は「努力しているから」と答えると思う。

アイドルって女神や天使の如く扱われるし実際そう見えるんだけどその裏では「一人の女の子」だという認識を持たないと距離感を間違えてしまう危うさがある。

アイドルといえども人間である。
そして私はアイドルではないので自分の観測範囲で聴いた話や情報から推測込みで書いているため、事実と異なることも多いかもしれないがご容赦願いたい。


・美容
人間は日々劣化をする生き物である。元から顔立ちが良い子もいるけど、そういう子であっても相当努力をしている。
毎日半身浴と小顔マッサージとストレッチをし肌をいたわるために睡眠時間を確保する。
夜更かしとか甘いもの食べすぎとかお酒飲みすぎとか露骨に影響でるし、SNSでは隠せてもライブや特典会では隠せないって相当なストレスだと思う(そういう「見た目」的にことで心無いことを言うバカもいるし)


・生理(体力)

推し(※画像1)から直接聴いた話だとしんどいのは2つあるとか。

(1)遠征時
地下アイドル運営はお金がないので基本的には車移動が多い。
狭い車の中の座ったままの長時間移動かつトイレ時時間も制限され、早朝・深夜移動もあるとか良い歳の成人男性でもへばりそうなのに10代の彼女たちはそういった苦労を乗り越えてライブでパフォーマンスを発揮するのである。

(2)リリースイベント時
地下アイドルのリリースイベントは短期間に複数回行われることが多い。
参考までに2019年に行われたDevil ANTHEM.ニューシングル「Days」のリリースイベントスケジュールは以下である。

8/11(大阪)、8/31、9/1、9/8、9/14~9/23(※10日間連続)
計14回

当然この日以外にも対バンやフェスに参加をしている過密日程である。
都内近郊から通っているアイドルは良いが、郊外や新幹線移動をしているアイドルにとっては言うまでもなくハード。
名古屋から通っている自分の推しメンは、
学校⇒早退して東京へ⇒リリイベ⇒終電ダッシュで名古屋へ戻る⇒最初に戻るのループでだいぶ疲弊してた(そしてリリイベ終了後の26日の対バンライブ中に倒れた)


・記憶

「自分を知って貰うために相手を知る」という精神。
これは仕事をする上で、もっと言うと人との関係性を良くするために必要なことだと思ってて、2500年前に孫子が『敵を知り己を知れば百選危うからず』とか言ったらしいけど「それはそう」としか言いようがない。

毎回言っているかもだけど「自分に価値がない」と思っている人間ほどこの認知が効く。
「好きな子が自分のことを覚えててくれてあだ名で呼んでくれる」ってめちゃんこ嬉しくないですか?(中学生マインド)

特に地下アイドル界隈ではこの「ファンを認知」がメジャーと差別化するための最大の武器はだと思ってる。
そしてそれはアイドル自身も分かってはいるが個人によって温度差はある。

「人のことを覚える」というのは難儀である。
仕事で付き合っていても同僚の全て、名刺交換を1度しただけの人……なかなか覚えられない。
でもアイドルは自分の活動を支えるために覚えなくてはいけないし、
覚えられる子ほど人気が出る傾向にはあるのは事実である。

地下アイドルの認知の速さに関してはざっくり分けるとこんなイメージ

R:自分推しのオタクは覚えるタイプ。

SR:エゴサ普通。自分推し+現場に良く来るオタクは覚えるタイプ。

SSR:エゴサ多め。1~2回チェキ撮ったら覚えてくれるタイプ。
チェキの間隔が空いても感想とかSNSのリプとかを細かく見てくれてる。

限定SSR:エゴサの鬼。「自分の名前」「あだ名」「グループ名」「グループ名のあだ名」「オタク同士の会話」ありとあらゆるワードをエゴサし、関係がある可能性のある人すべてを「いいね」するタイプ。
まさに全てを喰らいつくす【鬼】である。
このタイプは人気もあるが相当のメンタル強者でない限りはたいてい病む。

ちなみに昨日アイドルを引退したグーグールルの藤宮コマチさん(※画像2)は、オタクのチェキ情報をデジタル化(※)してライブ前には特典会へ来る可能性があるオタクの情報を復習てからライブに挑んでたと言ってた。
実際に昨日はインターネットサイン会という顔も分からずHN又は実名でオタクを判断しなくてはいけない高難易度現場に関わらず次々と個人宛のメッセージを添えつつチェキ作業をこなしていた。本当に素晴らしい。
上智大学在学の知力(記憶力)って以上にプロ意識が凄い。



これら(これ以外も色々あるけど)の自己努力を学業や他の仕事をしながらこなしていくのは我々が想像している以上にメンタル的に金銭的にも大変なことだと思う。
だって、彼氏(彼女)のためじゃなくてファンのためにそうした努力をするんだよ。
一生一緒にいるわけじゃない人のために自分の10代~20代前半という価値がる時間を犠牲にすることを貴方は出来ますか?


SNSでも現場でももし彼女たちにちょっとした変化があったら、
それに気が付いたらどんな言葉でも良いから褒めてあげて欲しい。

アイドルオタクはその一言を伝えるためにリプをし、特典会へ行くのだ。


※1生誕祭などでオタクからアイドルへ「オタク自身が映っているチェキのアルバム」をプレゼントされることがある。冷静に考えなくても狂気のアイテム。

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