アイドルはソーシャルディスタンスとどう向き合っていくのか(インターネット編)
2020年5月16日 アイドル
地下アイドル(ライブアイドル)の主戦場は言うまでもなくライブ現場である。
ライブを通してファンと一緒に盛り上がり、特典会でファンと一緒に交流する。
この距離感の近さこそメジャーアイドルにない地下アイドルの武器の1つである。
もっと言うと、アイドル(運営)にとってはライブ現場がほぼ唯一の収入源である。
会場での物販(チェキ、CD、グッズなど)を直収入にすることで成り立っていると言っても過言ではない。
5月16日現在。新型コロナウイルスの影響によりその主戦場かつ生命線の「ライブ」が出来なくなりインターネットがほぼ唯一の手段となった今、アイドルたちがSNSをどう活用しているかを記しておく(ただし自分が追っかけている『Devil ANTHEM』『グーグールル』『NILKLY』の3グループ視点になるため、観測外では記載内容と異なることは多々あると思うがご容赦願いたい)
【従来からあったもの】
(1)Twitter
運営アカウントと個人アカウントがあり、アイドルの情報発信は基本これ。
地下アイドルは直前(1週間前~下手すると前日)にライブがブッキングされることもあるため、フォローをして逐一チェックをしていないと泣く泣く現場を干すことになる。
また、運営アカウントの仕事が遅い場合は対バン相手のアカウントで出演を知るということも起こりうる(なのでイベント主催者のアカウントや各運営アカウント、様々な情報チェックしRTしてくれるおまいつオタクをフォローしておくこともおススメする※1)
個人アカウントは「おはよう」と「おやすみ」ライブ告知やプライベートのツイートなどを基本として更新頻度や細かいルールは運営や個人による(例:未成年は22時以降のツイート禁止)
ツイート内容に動画や画像があるとRTやいいねがつきやすいため、やる気がある子はこの辺を意識してツイートしていると思われる。
・「おはよう」について
「おはよう(おはよ、おはよー)」又は「おは●●」が基本系
グーグールルで例をあげると以下の通りになる。
瀬戸杏奈:平日8時に「おはちじ」ツイート(必ず画像アリ)
柳沢あやの:おはあーやん(不定期。月曜と休日朝が多い。画像ほぼない)
朝比奈るの:おはるのちー(不定期。画像ほぼない)
遠藤遥:基本しない
勘違いしないで欲しいのは「おはよう」ツイートの頻度に関しては瀬戸杏奈が特殊というか凄いということである。
「平日毎日8時」に「画像付き」で「毎回違う内容のコメントを考えて」おはようツイートをするアイドルというのはほぼいないと思われる※2
この手の定期ツイートで個人的に面白いなーと思ったのは、
熊澤風花(Task have Fun)がおやすみ時に「画像に謎ポエム(みつを的なやつ)を汚い字(失礼)で書いて本文無しで投稿」というツイート(画像1)
こういうのはセンスが問われると思うのだけど何を書いてもちょっと面白いのはアイドル補正もさることながら本人のパーソナリティ故か。
余談になるが、オタクが推しの画像やチェキを添えて「おはようございます」や「●●ちゃんおはよう!」とツイートする謎の文化がある。
そのためオタクはアイドルの生活習慣以上におまいつの起床時間を強制的に覚えることとなる。
・リプ返、エゴサファボ
リプ返(自分のツイートにリプライを飛ばしてきたオタクに対して返信を行うこと)を積極的に使うアイドルもいる。
直接話している「距離感」という意味では有効ではあるが、他方で「××にはリプ返をしているのに俺にはない!?病んだわ」というオタク離れの可能性、リプの数が多い時や悪意のあるリプへの対処などリスクも少なくない。
一方でエゴサファボ(エゴサーチをしてツイートに「いいね」をつける)という行為は一方通行かつ初見/おまいつに関係なく内容の選別も可能なので取り入れているアイドルは多い。
リプ返同様に「あ、自分のツイートを見てくれているんだ」という好意的な印象をオタクに与えることが出来る(認知の獲得による囲い込み)
リスクとしては『エゴサによりネガティブツイートが目に入る』ことや『オタクがアイドルのいいね欄をチェックした時に「何で俺のツイートは『いいね』がつかないのか」「××のツイートにはやたら『いいね』してるな。オレはどうでもよいんだ。病んだ」というオタク離れの可能性がある。
オタクめんどくさすぎ問題
また、エゴサファボの変則系として「威嚇ファボ」という行為もある。
これは、自分の推しと思われるオタクが別のグループのライブに行った感想や褒めている内容のツイートをアイドルが「いいね」をつける行為である(もちろん共感からの「いいね」もある)
「見てるからな」ってやつです。これを恐れてアイドルごとにアカウントを分けるDDもいるほどである。
アイドルもめんどくさすぎ問題
(2)ブログ
古の手段だけどアイドルその人となりを知る上では大変有効な方法と思ってます。
個人的には文章の巧さ以上に気持ちの伝わる良い文章を書く子を推したくなる。
推しというこで贔屓目もあるけど水野瞳の読ませようと工夫してる文章、瀬戸杏奈の前向きな気持ちになれる癒しの文章。そして両者の気持ちが入っている時の文章は心を打つ。
それと文章を書くのってけっこうパワーいるから更新頻度や内容はその時のモチベと連動している気がする。
ちなみに3グループはこんな感じ
Devil ANTHEM.(メンバー日替わりで毎日更新)
グーグールル(メンバー日替わりで曜日担当……だけど毎週更新しているのは杏奈ちゃんだけ)
NILKLY(メンバー毎に更新。頻度は週一ぐらい)
(3)メール
Devil ANTHEM.が「生メール」というサービスを提供していてメンバーごとにフリーテーマでメールを送ってくれるというサービス。一般的なメルマガと違う点は返信が可能(文章内に自分の名前を書けばメンバーにも特定可能)ということ。
でも通常のオタクはそんなに返信しないし返信しても長文は書かないらしい。
メンバーの配信内容及び頻度は秘密日記参照。
(4)LINE
自分の追ってるグループはやってないので分かりません。
【コロナ以降増えているもの】
<配信系>
(5)Youtube
元々、メンバー企画やMVやライブ動画の配信で使用していたが、
生ライブの配信、生配信のプラットフォームとして頻度が上がっている。
メジャーどころに比べて自分の追っているグループは投げ銭文化がなかったけど、ここに来て解禁された感じ。
直近で一番投げ銭が飛んだのは運営プロデューサーの配信だというのはちょっと面白い※3
(6)SHOWROOM
48系や坂道系のプラットフォームだが投げ銭に対して運営会社の取り分がアホみたいに大きい、射幸心を煽るシステム等の理由から嫌うオタクも多い。
(7)Instagram
自宅からの配信向け。リアルタイム加工もあるためアイドルからは好まれる。
「陽キャのツール」というイメージから苦手にするオタクも多い。
配信内容はダンスの雑談、ダンスの振り付け講座、料理配信、特技披露(けん玉)、オリキャラ(なりきり)配信と幅広い
(8)ツイキャス
機能がシンプルかつ複数者同時配信もお手軽なためオタクに好まれる。
欠点は画質が悪いのと延長課金システム。
<ライブ時のチェキの代替物>
(9)インターネット特典会(チェキサイン会)
一気に増えた。長所は動画として残すことが出来ること。
欠点は「アイドルと自分」という1対1の空間ではなく公の場になるため非常に恥ずかしいのと会話が出来ないため一方的なやり取りになりがち。
またオタクが申し込みの際にうっかり本名で登録(備考欄にHNを記載忘れ)してしまい大晒し大会になってしまうこともある(ある意味おいしい)
あとはアーカイブを残してくれない運営の場合、うっかりトイレへ行っている間に自分の番が終わっていたという悲劇も起こる。
(10)インターネット特典会(ZOOM通話)
(9)の発展形として出てきたサービス。コミュ障殺し。
気になるお値段はグーグールルの場合、チェキ付き2分で2500円(一人当たりの上限4枠)
限られた分数を購入することによりリアルタイム会話が出来てしまう。
正直いつも以上に緊張をすることが予想されるし、会話が続くのかという不安もある(とりあえず購入してみたので来週体験してみます)
(11)Only Five
アイドルが投稿するデジタル写真を購入した先着5人に対してオリジナルのメッセージを添えて返してくれるサービス(画像)
価格は1枚2000円。
認知が高いアイドルほど私信を返してくれるので中毒度は高い。
欠点は先着5人しか買えないということと
アイドルの投稿ペース(でびは1日3回ペース)によってオタクの財布が死ぬ。
私はライブがあった時より散財しておるよ。
以上。長文の割に中身がざっくりしてしまってすいません。
新型コロナウイルスが終息してもこれまでと同様のライブや特典会が出来るかは正直分からない。
再三言っているが「アイドルの旬は短い」
1日、1週間、1ヵ月のロスはとてつもなく大きいが「そんなこともあったね」って笑って再会出来る日を1日も早く願ってやまない。
※1オタクのTwitterフォロー数多くなりがち
※2他所のオタクからは「おはちじの人」という認識をされていることが多い気がする
※3MIGMA SHELTER、グーグールル、NILKLYの所属するAqbiRec代表の田中紘治氏の配信。今後の方針や活動休止中のメンバー情報などを話す内容。オタクからの「うちの子をお願いします」的な投げ銭が万単位で飛び交った(総額は2時間で50万ぐらいに達した)
ライブを通してファンと一緒に盛り上がり、特典会でファンと一緒に交流する。
この距離感の近さこそメジャーアイドルにない地下アイドルの武器の1つである。
もっと言うと、アイドル(運営)にとってはライブ現場がほぼ唯一の収入源である。
会場での物販(チェキ、CD、グッズなど)を直収入にすることで成り立っていると言っても過言ではない。
5月16日現在。新型コロナウイルスの影響によりその主戦場かつ生命線の「ライブ」が出来なくなりインターネットがほぼ唯一の手段となった今、アイドルたちがSNSをどう活用しているかを記しておく(ただし自分が追っかけている『Devil ANTHEM』『グーグールル』『NILKLY』の3グループ視点になるため、観測外では記載内容と異なることは多々あると思うがご容赦願いたい)
【従来からあったもの】
(1)Twitter
運営アカウントと個人アカウントがあり、アイドルの情報発信は基本これ。
地下アイドルは直前(1週間前~下手すると前日)にライブがブッキングされることもあるため、フォローをして逐一チェックをしていないと泣く泣く現場を干すことになる。
また、運営アカウントの仕事が遅い場合は対バン相手のアカウントで出演を知るということも起こりうる(なのでイベント主催者のアカウントや各運営アカウント、様々な情報チェックしRTしてくれるおまいつオタクをフォローしておくこともおススメする※1)
個人アカウントは「おはよう」と「おやすみ」ライブ告知やプライベートのツイートなどを基本として更新頻度や細かいルールは運営や個人による(例:未成年は22時以降のツイート禁止)
ツイート内容に動画や画像があるとRTやいいねがつきやすいため、やる気がある子はこの辺を意識してツイートしていると思われる。
・「おはよう」について
「おはよう(おはよ、おはよー)」又は「おは●●」が基本系
グーグールルで例をあげると以下の通りになる。
瀬戸杏奈:平日8時に「おはちじ」ツイート(必ず画像アリ)
柳沢あやの:おはあーやん(不定期。月曜と休日朝が多い。画像ほぼない)
朝比奈るの:おはるのちー(不定期。画像ほぼない)
遠藤遥:基本しない
勘違いしないで欲しいのは「おはよう」ツイートの頻度に関しては瀬戸杏奈が特殊というか凄いということである。
「平日毎日8時」に「画像付き」で「毎回違う内容のコメントを考えて」おはようツイートをするアイドルというのはほぼいないと思われる※2
この手の定期ツイートで個人的に面白いなーと思ったのは、
熊澤風花(Task have Fun)がおやすみ時に「画像に謎ポエム(みつを的なやつ)を汚い字(失礼)で書いて本文無しで投稿」というツイート(画像1)
こういうのはセンスが問われると思うのだけど何を書いてもちょっと面白いのはアイドル補正もさることながら本人のパーソナリティ故か。
余談になるが、オタクが推しの画像やチェキを添えて「おはようございます」や「●●ちゃんおはよう!」とツイートする謎の文化がある。
そのためオタクはアイドルの生活習慣以上におまいつの起床時間を強制的に覚えることとなる。
・リプ返、エゴサファボ
リプ返(自分のツイートにリプライを飛ばしてきたオタクに対して返信を行うこと)を積極的に使うアイドルもいる。
直接話している「距離感」という意味では有効ではあるが、他方で「××にはリプ返をしているのに俺にはない!?病んだわ」というオタク離れの可能性、リプの数が多い時や悪意のあるリプへの対処などリスクも少なくない。
一方でエゴサファボ(エゴサーチをしてツイートに「いいね」をつける)という行為は一方通行かつ初見/おまいつに関係なく内容の選別も可能なので取り入れているアイドルは多い。
リプ返同様に「あ、自分のツイートを見てくれているんだ」という好意的な印象をオタクに与えることが出来る(認知の獲得による囲い込み)
リスクとしては『エゴサによりネガティブツイートが目に入る』ことや『オタクがアイドルのいいね欄をチェックした時に「何で俺のツイートは『いいね』がつかないのか」「××のツイートにはやたら『いいね』してるな。オレはどうでもよいんだ。病んだ」というオタク離れの可能性がある。
オタクめんどくさすぎ問題
また、エゴサファボの変則系として「威嚇ファボ」という行為もある。
これは、自分の推しと思われるオタクが別のグループのライブに行った感想や褒めている内容のツイートをアイドルが「いいね」をつける行為である(もちろん共感からの「いいね」もある)
「見てるからな」ってやつです。これを恐れてアイドルごとにアカウントを分けるDDもいるほどである。
アイドルもめんどくさすぎ問題
(2)ブログ
古の手段だけどアイドルその人となりを知る上では大変有効な方法と思ってます。
個人的には文章の巧さ以上に気持ちの伝わる良い文章を書く子を推したくなる。
推しというこで贔屓目もあるけど水野瞳の読ませようと工夫してる文章、瀬戸杏奈の前向きな気持ちになれる癒しの文章。そして両者の気持ちが入っている時の文章は心を打つ。
それと文章を書くのってけっこうパワーいるから更新頻度や内容はその時のモチベと連動している気がする。
ちなみに3グループはこんな感じ
Devil ANTHEM.(メンバー日替わりで毎日更新)
グーグールル(メンバー日替わりで曜日担当……だけど毎週更新しているのは杏奈ちゃんだけ)
NILKLY(メンバー毎に更新。頻度は週一ぐらい)
(3)メール
Devil ANTHEM.が「生メール」というサービスを提供していてメンバーごとにフリーテーマでメールを送ってくれるというサービス。一般的なメルマガと違う点は返信が可能(文章内に自分の名前を書けばメンバーにも特定可能)ということ。
でも通常のオタクはそんなに返信しないし返信しても長文は書かないらしい。
メンバーの配信内容及び頻度は秘密日記参照。
(4)LINE
自分の追ってるグループはやってないので分かりません。
【コロナ以降増えているもの】
<配信系>
(5)Youtube
元々、メンバー企画やMVやライブ動画の配信で使用していたが、
生ライブの配信、生配信のプラットフォームとして頻度が上がっている。
メジャーどころに比べて自分の追っているグループは投げ銭文化がなかったけど、ここに来て解禁された感じ。
直近で一番投げ銭が飛んだのは運営プロデューサーの配信だというのはちょっと面白い※3
(6)SHOWROOM
48系や坂道系のプラットフォームだが投げ銭に対して運営会社の取り分がアホみたいに大きい、射幸心を煽るシステム等の理由から嫌うオタクも多い。
(7)Instagram
自宅からの配信向け。リアルタイム加工もあるためアイドルからは好まれる。
「陽キャのツール」というイメージから苦手にするオタクも多い。
配信内容はダンスの雑談、ダンスの振り付け講座、料理配信、特技披露(けん玉)、オリキャラ(なりきり)配信と幅広い
(8)ツイキャス
機能がシンプルかつ複数者同時配信もお手軽なためオタクに好まれる。
欠点は画質が悪いのと延長課金システム。
<ライブ時のチェキの代替物>
(9)インターネット特典会(チェキサイン会)
一気に増えた。長所は動画として残すことが出来ること。
欠点は「アイドルと自分」という1対1の空間ではなく公の場になるため非常に恥ずかしいのと会話が出来ないため一方的なやり取りになりがち。
またオタクが申し込みの際にうっかり本名で登録(備考欄にHNを記載忘れ)してしまい大晒し大会になってしまうこともある(ある意味おいしい)
あとはアーカイブを残してくれない運営の場合、うっかりトイレへ行っている間に自分の番が終わっていたという悲劇も起こる。
(10)インターネット特典会(ZOOM通話)
(9)の発展形として出てきたサービス。コミュ障殺し。
気になるお値段はグーグールルの場合、チェキ付き2分で2500円(一人当たりの上限4枠)
限られた分数を購入することによりリアルタイム会話が出来てしまう。
正直いつも以上に緊張をすることが予想されるし、会話が続くのかという不安もある(とりあえず購入してみたので来週体験してみます)
(11)Only Five
アイドルが投稿するデジタル写真を購入した先着5人に対してオリジナルのメッセージを添えて返してくれるサービス(画像)
価格は1枚2000円。
認知が高いアイドルほど私信を返してくれるので中毒度は高い。
欠点は先着5人しか買えないということと
アイドルの投稿ペース(でびは1日3回ペース)によってオタクの財布が死ぬ。
私はライブがあった時より散財しておるよ。
以上。長文の割に中身がざっくりしてしまってすいません。
新型コロナウイルスが終息してもこれまでと同様のライブや特典会が出来るかは正直分からない。
再三言っているが「アイドルの旬は短い」
1日、1週間、1ヵ月のロスはとてつもなく大きいが「そんなこともあったね」って笑って再会出来る日を1日も早く願ってやまない。
※1オタクのTwitterフォロー数多くなりがち
※2他所のオタクからは「おはちじの人」という認識をされていることが多い気がする
※3MIGMA SHELTER、グーグールル、NILKLYの所属するAqbiRec代表の田中紘治氏の配信。今後の方針や活動休止中のメンバー情報などを話す内容。オタクからの「うちの子をお願いします」的な投げ銭が万単位で飛び交った(総額は2時間で50万ぐらいに達した)
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