福丸小糸はなぜ力道山を殺さなかったのか
ぴゃっ!

記憶の整理という名の自分語り。


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この3年間、というか現在進行形として、
デビルアンセムという悪魔に心もカラダもお金も生活も出来ることの全てを捧げてきた代償として、色々なものに対する趣味のリソースを失ってきた。

4桁半荘以上打ってきた麻雀や
研究対象として膨大な時間と知識を浪費したアニメ

競馬、プロレス、野球に映画鑑賞、Vチューバーに声優、

こうして並べてみると
女性から好かれない趣味ランキングとニアイコールなラインナップたちだけれども、みな一時代を築いた素晴らしいカテゴリー群である。
しかし、デビアン絶対政権下ではみな野党へ転落した。

かつて圧倒的脳内支持率を誇ったアイドルマスターも例外ではなく、
業務調整してまでイベント順位にこだわっていたミリシタはログインを何年もしておらずプロデューサー業は廃業状態の有様である。

唯一、シャニマスだけは何となくプレイしていた。
とは言ってもテキストはロクに読まず、ただ機械のように感情なくプレイをしていただけだが。

そもそもの話ではあるのだけど、アイドルマスターをプレイするときに選ぶ担当アイドルって他の人は何を基準に選んでいるだろう。

自分はフィーリング。
ドントシンクフィールイットの精神。

これはアイマスに関わらずリアルアイドルでも同じで基本先入観なしの1stインプレッション重視だったりする(リアルアイドルについては秘密日記)
そしてそういうふっわっとした選び方をするのでだいたい1人目に気になった子じゃなくて2人目が推しになる。

アイマスの担当遍歴をざっくり書くと

・765
プレイ直前まで高槻やよいのプロデュースをしようと思っていた。
一緒のタイミングで始めた某氏(隣の筐体でプレイしてた)にも
「自分はやよいでプレイするから君は菊地真あたりで良いんじゃない?」って言っておいてゲーセンで声を聴いて真クンに一目惚れして「真クンに決めた!決めたから!」ってさっさとゲームを始めた時の某氏の顔よ。
結果として某氏はやよいPになったからWin-Winだけどね!

真クンを好きになった理由は、声と女の子らしい可愛さ。
そして世間の評価と自分のやりたいことの狭間で葛藤する物語。

菊地真の一般的なイメージである「格好良さ」とか「ボーイッシュ」みたいな要素は当初から自分の中ではあまり見えていない要素。

・シンデレラ
一応りーなちゃんだけど、たぶん、いや確実にゲームをプレイしてたら違う子を好きになっていたと思う。前川とか。

・ミリオンライブ
グリをやり始めた時は佐竹美奈子さんがセンターでした。
でも会話とかがしっくりこなくて、元々美奈子さんと同じぐらい気になってた矢吹可奈ちゃんに惹かれて気が付いた時には木戸衣吹含めてダントツ好き好きキャラに。

可奈ちゃんの好きなところはまっすぐなところ。『好き』をやり通す意志の強さ。いつでも元気をくれるところ。

・シャニマス
甘奈ちゃんが好きだったのだけど、途中からしっくりこない病が発症して悶々としていたところに福丸小糸が刺さった(ようやくここで小糸の名前が登場)

そう。福丸小糸なのである。
二次元キャラクターへの興味を失った自分が久しぶりに愛着を向けた子。

正直な話。当初は「何となく好きかも」ぐらいの印象だった。
ビジュアルにはそこまで惹かれなかったし、何せテキストをほとんど読んでないのだから好きになった理由が分からないのは当然である。

今年に入ってきちんとテキストを読んでようやく理解。

小糸ちゃんが頑張る(頑張りすぎる)理由は
「(ノクチルの他のメンバーに比べて)自分が劣っているから。普通になるために努力することは苦痛じゃない」という発言で納得した。

これ。分かる。
自己肯定感が低いままで育った人間はこういうことを言う。

勉強、スポーツ、モテ度に仕事……他人と比較されるタイミングで成功体験がない又は親や近しい人から否定される経験をした人間はこういう思考に辿り着く。

何も才能をもたない人間が自身の限界を知り、自らを戒め、罰することの見返りとして評価を得られる『努力』という価値にすがってもがく福丸小糸に己を重ねていたのかもしれない。

しかし悲しいかな。
小糸ちゃんは新入生総代を務めたり、アイドルとしてもメキメキ実力と人気をつけてきていることから、自分のような【人になれない何か】とは生きるステージが違う才のある存在なのは理解している。
それでもそういった子に自分の『if』を重ねて「希望」を託すことを出来るのがアイドル界の良いことだと思いませんか?


いまだ「普通」になれない自分はこの先どこまで頑張れるのだろうか。


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